D800などで使う実用的なレンズラインナップ |
価格と実写のバランスが取れたラインナップを構築予定。
まずはDXレンズの売却を始めます。
■ AF-S NIKKOR 70-200mm f2.8G ED VRⅡ
大三元のひとつですが、これは鉄板なので必須。 初代の70-200は周辺光量が
足りなかったが、VRⅡからは鏡筒が太くなり光学系も一新され周辺の画質も向上
した。 望遠端の糸巻き型歪曲収差がやや目立つが非球面レンズによって無理に
修正された歪みではないので、修正がしやすい歪みを残したと考えました。
ボディ側の「自動ゆがみ補正」をONにするか、PCでの後処理で歪曲補正を行う
事で目立たなくなると思います。 VRも4段補正になり手持ちでの使用も格段
に向上したのも良い所です。 ◆購入済み:現在所有中。
■ Ai AF-S Nikkor 300mm f/4D IF-ED
カメラ雑誌では推奨に入ってないAF-S 300F4Dは設計が古いが解像力は実写
性能で素晴らしいの一言に尽きる。 雑誌のライターはこれを勧めないのは実際
に撮影していないからだろう。 ネットでの評判や1999年という設計年代から
憶測で古いから3630万の高画素機には使えないと判断しているかも知れない。
しかし良いレンズは良いと書く。 開放付近の絞り値でも実用に耐え、1段絞れば
FXフォーマットでも四隅までほぼ均一な安定感を得られる。 その描写力を引き
出すにはしっかりとした三脚に固定してリモートコードを使って撮影したい。
AF-Sテレコンバーターとの相性が良い光学設計である事もお勧めのポイント。
D800では一部のAFエリアがf8まで対応しており今後はAF-Sテレコンバーター
もラインナップに加えたいと思っている。 また現行AFニッコールレンズで唯一
ライトグレー塗装のレンズでもあります。 ◆購入済み:現在所有中。
■ AF-S NIKKOR 85mm f/1.8G
70-200をサポートする明るい中望遠レンズは新発売のAF-S 85 F1.8Gを選択。
鉄道写真は被写体を画面の端にレイアウトする事が多いので、どんなに高くて
明るいレンズでま周辺の描写が悪ければ使えない。 しかも高速シャッターを
使うから解放付近でも周辺の描写性能が高いレンズを買う必要があります。
AF 85 F1.8Dも元々素性の良いレンズでしたが唯一ダメだった所が倍率色収差
が多い所。 絞れば多少落ち着くが解放付近はソフトウェアによる修正が必要
だった。 この点はレンズ郡数が増えた事で良好に補正されており特殊光学系
を使わず、しかも実売5万円でお釣りが来るリーズナブルな価格帯でよくこの
描写を達成できたものだと思う。 周辺の画質もf2.5まで絞れば実用的な範囲
になるので1.4Gは自分には要らないと思いました。 ◆購入済み:現在所有中。
■ AF-S NIKKOR 50mm f/1.4G
本当は1.8Gが欲しかったんですが、部品の供給不足が原因で入手できず仕事の
関係上、間に合わず1.4Gを買いました。 1.8Gに比べて口径が大きい事から
四隅の歪みは多少、多いですがカメラ側の自動ゆがみ補正を使えば目立たなく
なります。 1.8Gは開放付近からハイコントラストで堅い描写で1.4Gは繊細
で開放付近は柔らかさが残る描写。 F2.8以上絞ると両者の差は少なくなって
くる。 1.4Gは2線ボケが少々目立つところがあるが、このレンズの味だと
思って使いこなして行く事にしよう。 もし1.8Gが安定して買えるなら価格的
にも鉄道写真には1.8Gをお勧めしたい。
◆購入後、PC-E Micro NIKKOR 45mm f/2.8D 購入のために下取り。
■ AF Nikkor 35mm f/2D
これはこの記事を書いている段階では持っていない。 しかし借りて何回も使い
試してみたうえで購入リストに入った1本です。 営業写真の仕事で集合写真を
撮る時に引きが無くて50mmが使えないと35mmが欲しくなる。 しかし35mm
より短いと集合写真では両端の人の形がパースが付いて伸びてしまい商品として
使えなくなる。 その限界が35mmという焦点域。 これまた設計は1995年と
古いレンズですがヌケが良くニッコールレンズらしい描写をする。 最新設計の
AF-S NIKKOR 35mm f/1.4Gも借りて使っていたが、このレンズは周辺描写が
柔らかすぎてDXフォーマットのカメラでもf4まで絞りたくなるレンズだった。
偶然、AF Nikkor 35mm f/2Dを借りる事が出来て手持ちのD5100に装着して
高所のビルから下で解体工事を行っている現場を撮ってみるとタイルから建物の
手すり、ユンボのブームまで繊細に写っている。 D5100ではAFが働かないので
MFで合わせたが、ヌケが良いと言われる設計のためペンタミラーのファインダー
でもMF撮影が苦にならない。 しかも開放なのにこの描写はいったいと思って
HPのMTF曲線を見ると普通のレンズで、特に良いとも思わない。 断然1.4Gの
ほうが良い性能に見える。 MTFは参考に過ぎないというレンズ設計者の言葉も
あり、レンズは実際に撮ってみないと分からない。 まったく酒と同じで飲んで
みないと分からないものだと思った。 そして2杯目としてD800に装着してみる。
開放はやっぱりふわっと柔らかいがフルサイズでも芯は出てる。 F2.8に絞って
見ると性能は格段と上がる。 F2.8で比べたならAF-S NIKKOR 35mm f/1.4G
よりも使えるかも知れない。 F4まで絞ると周辺まで安定した描写になった。
D5100に装着時も感じたが、以前使っていたAF-S DX NIKKOR 35mm f/1.8G
よりも高性能だと感じた。 これは購入の方向で決まりでしょう。 DXレンズ
の売却が進んだらラインナップに加えたい。 ◆購入済み:現在所有中。
■ AF-S TELECONVERTER TC-17EII
3本あるAF-Sテレコンバーターの中でAi AF-S Nikkor 300mm f/4D IF-ED に
装着する事を目的に実売価格と性能をよく吟味して選び購入に至りました。
D800は合成時の開放F値が8まで一部のAFエリアが動作する仕様ですが、2倍の
テレコンバーターで開放F値8にしてしまうのと1.7倍のテレコンバーターで開放
F値6.8のにするのでは使用可能なAFエリアの数が全然違います。テレコンバーター
というのは焦点距離を1.4、1.7、2倍に拡大してくれて荷物を減らす事には貢献
してくれますが、拡大倍率が高くなるほどマスターレンズの歪曲収差など様々な
悪い部分も拡大してしまい、開放F値の低下にもつながります。 TC-20EIIIは
光学系に非球面レンズを入れて画質の安定を図っていますが、価格と開放F値が8
になってしまう事から1.7倍のAF-S TELECONVERTER TC-17EIIに決定しました。
◆購入済み:現在所有中。
■ PC-E Micro NIKKOR 45mm f/2.8D
D800ほどの高画素になるとD7000やD5100では気づかなかったピントの誤差や
被写体の歪みが気になってしまいます。 まず気づいたのはピント面の傾きによる
片ボケ現象。 管理人は大判カメラ経験者なので理由はすぐに気づきD800には
アオリの出来るPC-Eニッコールは必須であると判断しました。 例を挙げると
線路から数メートルの距離で大人の身長ほどの高さのある築堤を走行する列車を
撮影する場合、撮影者の立ち位置からは僅かに線路際にレンズを傾け、さらに
上方向にもレンズを傾けます。 そうするとピント面が斜めに傾いてしまいます。
そこにまっすぐ向かってくる列車を撮影した場合、置きピンをした線路際にピント
は来ますが、対角線方向反対側の左上は大きくボケてしまいます。 PC-Eレンズ
を使ってカメラを上面に傾けずにレンズの光軸だけを上方向にシフト(ライズ)
させるとピント面は垂直のまま左、または右方向への傾きだけになるので1段くらい
絞れば問題なく被写界深度内に収まります。 D600クラスでも片ボケは目立つと
思いますので2000万画素を越えたD-SLRで鉄道写真を撮影する人にPC-Eレンズ
は必須になるのでは無いかと提言します。
◆購入済み:現在所有中。
■ AF-S NIKKOR 24-85mm f/3.5-4.5G ED VR
明るい単焦点レンズを中心にラインナップを揃え、補完する目的で購入した標準
ズームレンズ。 最低限の機能だけしか求めていないが、D600のキットレンズと
して採用されているだけあって性能と価格のコストパフォーマンスは申し分無い。
手ブレ補正もよく効いてくれて1/8秒くらいまでは望遠端で何とか実用になる。
広角側の中心部は鮮明だが、四隅の周辺光量低下と流れは開放付近で目立つため
広角側で使う場合は1~2段絞ったほうが良いでしょう。 歪曲収差については
価格相応でワイド端で樽型、望遠端で糸巻き方の歪みが多少目立つ。 しかし無理
に非球面レンズによる補正していないためカメラボディ側の自動ゆがみ補正を使用
すれば目立たなくなる。 そういった試写で検討を重ねて購入に至りました。
◆購入済み:現在所有中。
◆管理人のおすすめ商品は以下のリンクをクリック◆
【送料無料選択可】首都圏貨物列車ハンドブック (イカロスMOOK)/イカロス出版(単行本・ムック)
【送料無料選択可】貨物列車ナビ 2013-2014 (学研ムック)/学研パブリッシング(単行本・ムック)
お立ち台通信 鉄道写真撮影地ガイド vol.13
お立ち台通信 鉄道写真撮影地ガイド vol.12
お立ち台通信 鉄道写真撮影地ガイド vol.11
【送料無料選択可】お立ち台通信 鉄道写真撮影地ガイド vol.10 (NEKO MOOK 1806)/ネコ・パブリッシング(単行本・ムック)