Nikon WIRELESS TRANSMITTER WT5&UT1 無線LAN接続 インフラストラクチャー編 設定方法 |
直接接続するアドホックモードの接続について記載致しましたが、これはPC
側のネットワーク設定をIPアドレス手動設定に切り替える必要があるため
ちょっと面倒でありました。 もちろんアドホック接続でIPアドレスを自動取得
にする方法も理論上はありますが、認識するまでに時間を要してしまうため
接続エラーになってしまう事が多くアドホック接続の場合はIPアドレスを手動
設定するほうが繋がる可能性が高いのです。
今回紹介するインフラストラクチャー接続については普段インターネットに
接続しているPHSのポケットWi-Fiルーターを経由してPCに接続するという
方法を考えました。
今回ルーターとして使用するPHSはWILLCOMのPORTUS WX02Sという
製品です。 PHS側の設定箇所の確認方法も含めまして記載致します。
<PHS PORTUS側のWi-Fi設定>
トップ画面→Wi-Fiルーター→【3】SSID/KEY設定の項目を開き、表示されて
いるSSID、セキュリティ設定、暗号化方式、パスフレーズを間違えなくメモ
します。 パスフレーズが暗号化キーとなります。
次に【6】詳細設定→【1】Wi-Fi設定【5】接続制限→【1】ON/OFFの項目を
開きOFFに設定しておきます。 OFFにしないと新規の接続が出来ません。
これでPHS側のWi-Fi設定は終わりです。
<PC側のネットワーク設定> ※Windows XP Home Edition SP3 32bitを使用
1.コントロールパネル→ネットワーク接続→ワイヤレスネットワーク接続を
右クリックしてプロパティをクリックします。
2.ワイヤレスネットワークタブからアソシエーションタブを開き確認します。
接続先名 portus (任意の名前)
SSID wx02s-080083b15353
セキュリティ WPA/WPA2-PSK
暗号化方式 AUTO
PASS *************** (PHS側で確認した15文字のパスフレーズ)
インフラストラクチャーモードはWi-Fiルーター側、PC側両方の設定の確認を
必ず行いましょう。 ひとつでも間違っていると接続出来ません。
3.全般タブからTCP IPの項目をクリックしてプロパティをクリックします。
今回はIPアドレスを自動的に取得するにチェックを入れます。
これでPC側のネットワーク設定は終了です。
<ワイヤレスセットアップユーティリティ側の設定>
D800をUSBケーブルで接続し電源をONにしてワイヤレスセットアップ
ユーティリティーを起動します。
前回同様、WT-5とUT-1の組み合わせの場合はWT-4を選択して次へをクリック。
接続先を追加/編集を選択して次へをクリック。
新規接続先を追加を選択して次へをクリック。 今回は接続先をportusで新規作成。
SSID、セキュリティの設定、暗号化の方法、暗号キーを入力して次へをクリック。
今回は、IPアドレスは自動取得するにチェックを入れます。
接続先の設定情報を確認します。
ウィザードを終了し、D800の電源をOFF、USBケーブルをPCから取り外して
UT-1に接続します。
<D800側の操作>
UT-1にUSBケーブルを接続。D800の電源、UT-1の電源の順番にONにします。
セットアップメニューのワイヤレストランスミッターの項目を選択します。
接続先は今回作成したportusを選択して接続が確立されたら撮影します。
■ 今回、接続に使用したWi-Fiルーター機能付きのPHS PORTUS WX02Sは
IEEE802.11nに対応しているため通信速度も速く、アドホック時より通信
距離も長く安定した通信が出来ました。
■ 接続と撮影、転送を確認できましたがポケットWi-Fi機能を使っているため
一回、接続できたがカメラ側の半押しタイマーで切断され以降接続できなく
なった場合の対処法も紹介致します。 接続が出来なくなった場合は一回、
PCとポケットWi-Fi側の接続を切断したあと再接続を行いIPアドレスの再取得
が完了したらカメラの電源を入れて、UT-1の電源を入れ直してみて下さい。